家計も破産するの？～遠いようで身近な話～（Ｂｙガッツリ刑事）

個人再生手続とは，借金などの返済ができなくなった人が，全債権者に対する返済総額を少なくし，その少なくなった後の金額を原則3年間で分割して返済する再生計画を立てます。債権者の意見を聞いたうえで裁判所が認めれば，その計画どおりの返済をすることによって，残りの債務(養育費･税金など一部の債務を除く)などが免除されるという手続きです。メリットとしてマイホームを残しておくことができます。支払い能力がなく、支払義務が免除される自己破産手続きとは違います（マイホームは手放さないといけない）

個人再生には自己破産のような免責不許可事由（ギャンブルや浪費）はなく、借金の理由も問われません。私は単純なイメージとして、ギャンブルや浪費で借金をしてしまい返済することが困難になったという理由が多いだろう・・・いうイメージでいました。

しかし、現実は違いました・・・驚いたのは個人再生手続きの理由と、依頼者です！！

その先生が行った1000組の個人再生手続きの理由、借金の理由の7割がなんと「生活費」だったのです。そして依頼者のほとんどが主婦だというのです。旦那さんに家計が厳しいと訴えても聞く耳をもってくれない・・・実際給料が急に上がるわけでもない。しかし住宅ローンが重くのしかかり、生活していかなくてはならない・・・結果借金でやりくりするしかなく、その積み重ね・・・というのが多い理由とのことでした。

意外なことにその金額も、毎月の２～3万円の家計の赤字から始まっていることもあり、100万円でも手続きの対象となるケースもあるようです。借金の金額が大きいイメージがありましたが、そんなケースばかりではないのですね。

実際、日本弁護士連合会消費者問題対策委員会の「2008年破産事件及び個人再生記録調査」によると、個人再生の申立を行う理由として1番多かった理由が「生活苦・低所得」の33.24％で、続いて多かったのが「住宅購入」の17.24％、続き順に「浪費」「負債の返済」「保証債務」となっていました。

個人再生手続きまではいかなくても、住宅を購入したときは生活に余裕があっても、住宅ローンの返済と、子どもが成長するにつれて増えていく教育費の負担で家計が厳しくなっていくケースもあります。また、ようやく子育てが終わり、教育費の負担から解放されたと思ったときには、自分の老後が目の前に迫っている。自分の老後資金が十分に準備できず、年金だけでは、自分の趣味を楽しんだり、孫にプレゼントを買ってあげたり・・・といった思い描いた老後の生活をすることが厳しくなるケースもあります。

意外かもしれませんが、年収が1000万円を超える家庭でも、支出額も高いケースが多く、人生に必要なお金を十分準備できない家計もあります。贅沢しているつもりはないため、その生活習慣を変えられず思い描いた生活とのギャップに苦しむケースもあります。

個人再生手続きのケースも含めて、望んでそうなる人は、誰一人いないですよね。誰しも、今も将来も「幸せ」な人生を望んでいると思います！

では、今も将来も「お金」で悩まず、自分の思い描いた人生を手に入れるためにはどうすればよいのでしょうか？教育費も含めて、今の生活費、老後資金、住宅ローンなど人生で必要なお金をどのように準備していけばよいのでしょうか？

そのヒントになるセミナーを以下のとおり開催します。テーマは教育費ですが、教育費だけ、住宅に関する費用だけ、老後資金だけ・・・準備できたらいいわけではないですよね。総合的にお金を準備するための家計改善のポイントを是非つかんでください。

教育費の話を中心に、みなさんが思い描く幸せな人生を手に入れるために必要なお金をどのように準備していけばよいか。そのための家計改善のポイントをお伝えします。なないろ福円隊セミナー「甘くない教育費の話」を是非受講ください。

１１月２０日（日）１３：３０～１５：３０

札幌エルプラザ４階　研修室２

受講料３０００円　（夫婦でお越しいただくと２人で４０００円）

講師　マネーバランスＦＰ　矢野智章

皆様のお越しをお待ちしております
お申込みフォームはコチラです！
https://ssl.form-mailer.jp/fms/bd4c5703377686

次回は行政書士として、高齢者の現在・将来の不安の解消に情熱を注ぐ梅ちゃんこと

梅澤 靖貴さんです。 お楽しみに♪