氏家美紀
梅澤靖貴
笠原真奈美
小林布紀子
松下孝広
矢野智章
米村大子

介護サービスの種類について from yoshizo-

 皆さん、こんにちは!

 札幌のFPを中心とした専門家ユニットなないろ福円隊

 今週の担当は、行政書士の村上です。

 

 高齢となって、日常の生活に、誰かの手助けが必要となった場合には、

 介護保険法に基づく、介護サービスを利用することができます。

 必要に応じて、利用者が介護サービスを選んで利用することになりますが、

 じつは、この介護サービス、とてもたくさんの種類があります。

 一般的に良く知られているのは、ヘルパーさんに、自宅等に来てもらって、身体的な介助や、家事の

 お手伝いをしてもらう、「訪問介護」や、利用者が自宅等から施設にリハビリやレクレーションに

 通う、「デイサービス(通所介護)」などですが、その他にも、利用者の細かいニーズに対応できる

 よう、様々なサービスが用意されています。

 

 介護サービスは、大きく分けると自宅にいて受けるサービスと、施設等で受けるサービス

に分けられますが、今日は、「地域密着型サービス」と言われるものの中から、いくつかご説

明したいと思います。

 

 ● 小規模多機能型居宅介護

 小規模多機能型居宅介護は、基本的には通所介護(デーサービス)を利用しながら、必要に応じて、

 泊まり(ショートステイ)サービスや、ヘルパー(訪問介護)サービスも受けられるといものです。

 例えば、普段は週に数回、デイサービスに通い、デイに行かない日は自宅で、訪問介護サービスを利用して

 いる。必要に応じ、ショートステイを利用してお泊りをするといった場合、通常は事業所が別々で、

 当然対応するスタッフも別の人ということになりますが、この小規模多機能型居宅介護を利用すると、

 この3種類の介護サービスを、同一の事業所から受けることができます。いつもお手伝いをしてくれる

 顔なじみのスタッフが対応してくれますので、お泊りとなった場合も、不安が少ないのではないでしょうか。

 

 また、通常介護サービスを受ける場合には、ケアマネージャーさんの作成するケアプランに基づいて、

 サービスを受けることになりますが、サービスの内容を変更する場合には、このケアプランも変更

 しなくてはららず、手間がかかります。この部分も、小規模多機能型居宅介護を利用すると、臨機応変に

 3種類のサービスを使い分けることができます。

 さらに、費用の面でも1ヵ月当たりの利用料が要介護度により定額なため、予想外に介護サービス料が増え

 てしまったと言う心配がありません。

 

 逆に小規模多機能型居宅介護を利用するデメリット?としては、個別に訪問介護、通所介護、訪問入浴介護

 などといったサービスを利用できなくなること、ケアプランも小規模多機能型居宅介護事業所のケアマネー

 ジャー が作成することになるので、これまで相談していたケアマネージャーとの関係が切れてしまうこと、

 定額料金なので、サービスをあまり必要としない場合には割高になってしまう可能性があることなどがあり

 ます。

 

 ●定期巡回・随時対応型訪問介護(看護)

 定期巡回・随時対応型訪問介護(看護)は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができ

 るよう、 定期的な巡回をおこなったり、利用者からの連絡に対応して、随時訪問等を行うサービスです。

 利用者のニーズに合わせて、24時間365日必要なサービスを必要なタイミングで柔軟に提供しようとい

 うものです。

 

 前述しましたが、通常ヘルパーサービスを利用する場合には、ケアプランに基づいて、訪問日・訪問時間等

 があらかじめ決められています。この場合、突発的にサービスが必要となった場合には、対応しにくいと

 いった問題があります。

 高齢者の独り暮らしなどの場合、夜間に急にヘルパーさんに来て欲しいといったことも考えられます。

 そういったケースで、この定期巡回・随時対応型訪問介護(看護)を利用していれば、ヘルパーさんが一日複

 数回(3回~6回程度)定期的に自宅を訪問し、その都度必要な介助(おむつ交換や、トイレ、食事の準備等)

 を受けられ、緊急の場合はコールをすれば、24時間対応をしてくれます。

 一日に何度も見守りが必要な方や、一人暮らしで夜間が心配といった方には、とても心強い介護サービスです。

 また、利用料は要介護度に合わせて定額となりますので、予算の管理もし易いと言えます。

 

 一方、デメリットとしては、利用料が定額となるので、あまり頻回な訪問等が必要ない場合には、割高になって

 しまう。訪問介護+訪問看護の両方を利用すると、介護保険サービスの支給限度の中で、他のデイサービス等の

 介護保険サービスを利用する余裕がなくなってしまうといったことがあります。

 

 今日ご説明した2つの介護サービスは、一般の方はあまり知らないものかと思います。

 利用者の状況により、普通のヘルパーサービス等では不都合を感じているようでしたら、検討されてみては

 いかがでしょうか。

 どちらのサービスもまずはケアマネージャーさんに相談してみれば、詳しく説明してくれます。

 

 

 次回は、おうちスタイリスト 米村大子さんの登場です。

 ご期待下さい!