金は天下の回りもの　（Ｆｒｏｍ　ＦＰまりりん）

みなさん　こんにちは。

札幌のＦＰを中心とした専門家ユニット　なないろ福円隊
リーダーで　お金と家計の専門家　
湿度に弱い　もやしっこ世にはばかる　ＦＰまりりんです。

今日は　お金の循環について　お話しします。

お金の循環というと　「金は天下の回りもの」ということわざが　すぐに頭に浮かびます。

ちなみに故事ことわざ辞典には
金は一箇所にとどまるものではなく、常に人から人へ回っているものだから、今はお金がない人のところにも　いつかは回ってくるという励まし。

と書いてありますが、皆さんはどういう解釈をしていらっしゃいますか？

お金なんて貯めなくても何とかなる？？？？

時折　「金は天下の回りもの」だから　使う（消費）方が自分に回ってくるんだという解釈をして

先のことがわからないのだから　今使うのを我慢してまで教育資金を貯めたり、ましてや老後資金を貯めるなんて　

「自分や子供を枠にはめているみたいで嫌だ」

だから貯めない。

みたいな発言を見ます。

同じ言葉でも解釈は人それぞれ。

ちょっとした時に友達と会話で使う分には楽しい言葉です♪　

真剣にお金のことを考えた時に使う言葉であれば、そもそも、このことわざを　昔と同じ解釈で使うことが難しいとは思います。

「金は天下の回りもの」という言葉が生まれた大昔（江戸時代かな）と、今では　多くのことが違っています。

多くの研究者が江戸時代の平均寿命について推論していますが、試算結果にはばらつきがあり 

30才というものも35才というものもありますし、50才という説もあり　人生５０年と言われていたとかなんとか・・・

江戸時代の将軍は全部で15人ですが、その享年の平均は51才だそうで

初代 家康75才、2代 秀忠54才、3代 家光48才、4代 家綱40 才、5代綱吉64才、6代 家宣51才、7代 家継8才、8代 吉宗68才、9代 家重51才、10代 家治50才、11代 家斉69才、12代 家慶61才、13代 家定35才、14代 家茂21才、15代 慶喜77才とのこと。

もし、今のこの時代に寿命が平均的に５０歳で終わるとしたら　老後って考えないですよね！！！

子だくさんで　長男が親の世話をするのは当たり前
それこそ、病気でいつ死ぬかわからない（現代では　そう簡単には死なない）
お金で買える（お金と交換できる）サービスが少なく（今と比べると）、人と人との繋がりが濃い
江戸時代にも教育の場はありましたが、お金がかかりますし教育を受けられる子供は限定的


というような時代と　今の日本
経済においても金融においても　全く違いますね。

現代における「金は天下の回りもの」を考えると　お金を「消費」してばかりでは　いつか生活破綻してしまう可能性大です。

現代におけるお金の使い道は「消費」だけではないんです。

今使うお金（消費）
貯めるお金（４～５年以内に使うお金や　緊急予備資金を預金として持っておく）
増やすお金（将来使う教育資金や老後資金などの為に育てる・増やすお金・資産運用）
譲るお金（人の喜びの為に使う・寄付）

そして、「使う」「増やす」「譲る」に回したお金は　世の中を循環しています。
「貯める」だって　銀行が運用をしていることを考えると　循環していないわけではないんですよね～～。

今使うお金（消費）の中には　勉強にあてるお金もあるかもしれません。

消費であって自分への投資でもありますね。

結局は　「バランス」が大切。

若いうちは遊んだり勉強したりが多くて、まだお金がなかったとしても

その遊びや学びによる経験で　徐々に収入が多くなり　消費以外のお金の使い方ができるようになれば　

結果的に　自分のお金が天下を回って自分に返ってくるような仕組みを作ることができます。

まりりん語録　「いつまでもあると思うな　若さと仕事」　でございます（笑）
（いつまでも仕事をしたいのであれば、それも無計画や　なんとなくっていうのじゃ　なかなか難しい）




４つのお金の使い方については　昨年　金沢の大先輩　谷崎由美さん（お金と家計の専門家・ＦＰ）をお招きしセミナーを開きましたが

今年も来ていただいて　昨年の続きを学びます。

９月１２日（土）９：３０～１１：３０　かでる２・７　　受講料　１名３０００円
「しあわせ持ちになるマネートレーニング～増やす・譲るを意識した家計管理術～」←会員様向け、一般の方も受講できます

９月１１日（金）１８：３０～２０：２０　エルプラザ　受講料　１名５０００円

「ありかた×やりかたビジネスのキホン～コミュニティとＳＮＳ活用術～」←このセミナーは　ＦＰ志望者向け

お申込み受け付けは８月３日より開始します。

お楽しみに～。