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3.11災害を考える~花は 花は 花は咲く~(from佑夕子ねーさん)

皆さま、こんにちは。

札幌のFPを中心とした専門家ユニットなないろ福円隊

今週の小人(blog)は消防を語れるカウンセラーこと、夫婦コンシェルの白澤です。

 

東日本大震災から、4年が経ちました。

被災地は元より、世界中が悲しみにつつまれたあの日から、

もう4年なのか、まだ4年なのか、

それぞれの想いで今日の日を迎えていることでしょう。

 

消防活動をしていなかったら出会えなかったご縁、

私は偶然にも震災の翌年、被災地を訪ねる機会を与えられました。

そこにあったのがこの立て板でした。

 

 

女性消防団員の全国大会が東北で開催され、

その行程の中で、仙台空港に近い名取市閖上地区を訪ねました。

お話を伺ったのは、笹かま工場の佐々直さんです。

 

本社工場など3か所が津波に流され、

5名の従業員の方が犠牲になったそうです。

 

この閖上地区には3,500世帯7,700名が暮らしていたそうです。

あの大津波で1,000名もの方が、命を落とされたと伺いました。

家の土台だけが残り、跡形もなく流されたその現状には、

言葉を失いました。

 

その大津波に耐えて、春に花を咲かせた桜の木があったそうです。

その桜から芽を採り、苗木を育てているというお話がありました。

 

『名取復興桜』と名付けられたこのプロジェクト、

佐々直さんがこの時に、

「あったことは、あったことでちゃんと理解しながら、

次の対策を立てて、もっと住みやすい街にできたらと考えながらやっていきます。

桜が咲いたら、ぜひ、再度名取市をお訪ねください。」

そう仰ってくれたこの言葉を私は多くの方に伝えなければと思いました。

 

帰札後、所属消防団への報告や、

機会を見つけては、自分の目で見てきたことを伝えてきました。


そして、2014年4月に名取復興桜が開花したというニュースを見た時、

私は嬉しくて涙してしまいました。

花は 花は 花は咲く のです。

 

被災地は復興地となり、懸命に生きている姿から、

学ぶものがたくさんあります。

 

そして、私たちも災害に対する備えをしなければなりません。

私は本日も「災害を考える会」にお招きいただいております。

 

今はもう震災後ではありません。

いつどこにくるかわからない震災前なのです。

 

ひとりひとりが防災意識を高め、

災害自体を防ぐことはできなくとも、

被害を最少にする減災について、

ぜひ、ご家族でお話いただく機会を作っていただきたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

次回の小人は行政書士の村上佳雅さんの予定です。お楽しみに。