みなさま、こんにちは!
札幌のFPを中心とした専門家ユニットなないろ福円隊でございます。
今回は、FPベンゴシが担当いたします。
本日のブログには、映像と音声がありますので、お楽しみに。
さて、実は、1月22日に、福島で、架空請求詐欺についてセミナーをしてきました。
会場は、結婚式場です。
とっても綺麗でΣ(゜д゜。
会場のあちこちに
「FPベンゴシセミナー」の表示があってΣ(゜д゜
100名弱の参加で、大人数だったので、えらい少し緊張しました。
さて、警察庁の発表では、平成26年の架空請求詐欺被害は約171億です\(〇_o)/
(架空請求含む特殊詐欺全体では559億円!)
びっくり!ですよね。これ被害が把握できているものです。
実際には、泣き寝入りの多数いると思われ、実際の被害はもっと大きいのでしょう。
被害件数も、平成25年の1,522件、約63億から倍増以上となっており、ものすごい増加です。
スマホの普及で、24時間どこにいてもネットが使えるので、それだけ架空請求詐欺に出会う件数も増えているのかもしれません。
架空請求詐欺はほとんど、アダルトサイトのクリック詐欺です。
国民生活センターや、消費生活センターへの相談も、20歳未満から60歳台まで、相談のトップは、「アダルト情報サイト」となっています(消費生活年報2014年)。
このように年齢層に関係なく、アダルト情報サイトに関する相談が多いと言うことは、それだけ、接触する可能性が高いことを示していると思われます。
ネット、スマホの普及状況はもっと伸びるでしょうし、
架空請求詐欺は、アダルト情報という「やっぱり見たい」という人間の欲求につけ込んだものですから、これらと接触をしない、ということは無理だと思います。
そこで、接触したときに、焦らず、きちんと対応できるように、することが防衛の基本です。
焦らず、対応するには、やっぱり知識と訓練です。
そこで、まず、クリック詐欺を見て、聞いてもらおうかな、と思います。
下の映像は、私が引っかかってみた、クリック詐欺サイトの映像です。
「再生開始」をクリックすると・・・・
「会員情報確認中」!!という恐怖の文字が表示され、「有料アダルトサイトに登録完了しました」という表示が出ます。
音声は、わたくしが、クリック詐欺業者に、被害者を装って電話してみたものです(画面とは関係ありません)。
どうぞ聞いてみて下さい。
どうです?
聞いてみました?
「簡易裁判所が身辺調査にはいる」とかウソばっかり言っているでしょ(`ヘ´) プンプン。
裁判所があなたのことを調べたりすることは絶対ありません。
また「パソコンの端末のご名義人様に請求する」とか言っているでしょ!
果たしてそんなことができるのか?
結論から言えば、そんなことはできません。
プロバイダ責任制限法(正式名称は超長い)では、「発信者情報の開示」ということができますが、
アダルト情報サイト利用料などの債権を回収する目的での発信者情報開示はできません。
ですから、単にネットで、接続して、サイトを閲覧しただけでは、業者は、あなたの情報を取得することはできません。
業者は、あなたが利用しているサーバーが付与しているIPアドレスや、あなたが利用している接続業者を知ることはできます。
これは、誰でも知ることができるんです。
しかし、それ以上の情報を掴むことはできません。
さっきの映像の「会員情報取得中」なんて嘘っぱちですから!
だから、画面に次のように表示するんです。
業者があなたの情報を知る、手っ取り早い方法は、あなた自身から聞き出すことです。
業者は、あなたから聞かないと、あなたの情報を知り得ないのです、
だから、こんな画面表示をして、連絡をさせるのです。
連絡してきたら、電話番号やメルアドがわかりますので、それがわかると、しつこく連絡して督促したりしてきます。
再度言います。
業者は、IPアドレス、接続業者などはわかっても、あなたの氏名、住所、電話など、あなたを特定する情報を取得することはできません。
ですから、業者に連絡さえしなければ、あなたに対し、請求、支払督促、民事裁判などされることはありません。
そもそも、クリック詐欺の場合、契約すら成立していないので、請求される理由はもともとないのです。
しかし、仮に、理屈上、請求する理由がある(契約が成立する)としても、業者としては、実際にあなたに請求する術を持ちません。
だから、絶対に連絡してはいけません。
もし、万が一、引っかかって、心配になったら、どうぞ、FPベンゴシまでご相談下さい。