みなさま、こんにちは!
札幌のFPを中心とした専門家ユニットなないろ福円隊
福円隊の自称いやし系担当、行政書士の梅ちゃんこと梅澤です。
10月19日に「エンディングノートセミナー」を開催させていただきました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
さて、私は普段判断能力が不十分になってしまった方の財産管理をする仕事を中心に、相続や遺言といった分野のご相談に応じています。
前回はお一人さま老後を安心して過ごしていくために、知っておきたい制度のひとつとして、「死後事務委任契約」というお話をさせていただきました。
今回はその契約の中に入れてほしいというご要望が増えてきている「献体」というものについて、書かせていただきます。
みなさまも、新聞やテレビなどで「献体」という言葉はお聞きになったことがあるかと思います。
献体とは、自分が亡くなった後に、自分の遺体を、医学生や歯学生の解剖学実習の教材として、医科・歯科大学に無報酬・無条件で提供することをいいます。
以下は北海道の場合を中心に、献体のあれこれを書いていきたいと思います。
もし「献体を希望したい。」と考えた場合にどこに申し込めば良いかというと、
北海道には4つの大学に「白菊会(しらぎくかい)」というものがあり、自分の希望する大学に直接申し込むことになります。
北海道内には
・北海道大学白菊会
・札幌医科大学白菊会
・旭川医科大学白菊会
・北海道医療大学白菊会
の4つがあります。
このうち、会員数の増加から、北海道大学、北海道医療大学については現在新規入会を一時休止しています。
希望する大学に資料請求をすると入会申込書が送られてきます。
申し込みをして登録が完了すると、このような会員証が送られてきます。
白菊会の入会には家族全員の同意が必要です。
反対する遺族が一人でもいると献体は実行されません。
なので、献体を希望する場合は家族にきちんと理解してもらう必要があります。
また、入会に年齢制限がある場合があります。
例えば、札幌医科大学では70歳以上の方という制限がありますが、北海道大学では一応成人に達していれば良いということになっています。
亡くなった後、大学に引き取ってもらうまでに葬儀はできるということになってはいますが、なるべく新鮮なご遺体がほしいというのが実態のようです。
入会の際に確認しておくことが必要だと思います。
遺骨が返還されるまでの期間は、大学に引き取られてから2~3年というのが一般的です。
身寄りがない人の場合は、大学が用意している納骨堂に納骨してくれます。
火葬に遺族が立ち会ってお骨上げなどできるかどうかというのは、各大学によって異なりますので確認が必要です。
ここに書いた献体や臓器提供などに関しては、みなさまそれぞれのお考えがあるでしょう。
もしみなさまの周りにこんなことを考えている、という人がいれば、「こんな感じらしいよ。」というようなお話をしてあげて見て下さいね。
次週の小人ブログ担当は 福円隊のリーダーFPまりりんです。
お楽しみに!